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【大学受験英語】英文法の勉強法 | 考え方からレベル別の学習方法まで一挙に紹介!

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全ての受験生がクリアしなければならない壁として英単語と双璧を成しているのが英文法です。英単語と同様に英文法も避けて通ることができません。

そして英単語と異なり、実際に問題として出題されてしまうのが英文法です。

英文法がなぜかできないと悩んでいる受験生も多いかと思います。

今回は英文法の勉強法を一気に紹介します。

英文法の勉強に取り掛かる前に

英文法の勉強を始める前に知っておかなければならないことが2点あります。

この2つの認識を持ってから実際の勉強に取り掛かってください。

英文法は文章を正しく理解するためのツール

そもそもなぜ受験生は英文法を勉強しなければならないのでしょうか。

1つは文法問題で確実に点数を取るため。もう1つは英文を正しく理解するため。です。大半の受験生は英文法を勉強する意味をひとつ目のものだと理解しています。しかし、実際はふたつ目の方が遥かに重要です。ひとつ目はあくまで過程の中で得られる結果に過ぎません。

突然ですが、皆さんは下記例文を正確に日本語訳することができますか??

I think that that that that that girl wrote on the blackboard is wrong.

有名な文章なので最初から正しい訳を知っている方もいらっしゃると思いますが、そういう方はそれぞれがどのような文法的意味を持つのかきちんと説明することができますか??

 

いかがでしょうか。

自信を持って「訳せた」「解説できた」と言える方はどのくらいいるでしょうか。

回答に入る前に、なぜこの問題を出題したか簡単に説明致します。この一文は、使用されている単語自体は平易ですが、thatが幾重にも重なっているために非常に理解し辛くなっています。受験ではこういった誤訳しやすい文章(=皆が正しく訳すことができない文章)に絡めて問題が出題されます。文法を体系的に理解していないとそれぞれのthatがどのような役割を果たしているか捉えることができず、正しく訳すことができません。つまり、文法の理解が甘いと文章を正しく理解することができず、間違った意味で文章を理解してしまうことになり、そしてそれが失点に繋がってしまうのです。正しく文章を理解することができないということは正しい英文を書くこともできません。

それでは、回答をご覧ください。

回答
訳:あの女の子が黒板に書いた『あのthat』は間違っていると思う。
1つ目は接続詞のthat
2つ目は形容詞(=あの)のthat
3つ目は黒板に書かれたthat(名詞)
4つ目は関係代名詞(目的格)のthat
5つ目は再び形容詞(=あの)のthat

このようを文章を構造的に正しく把握するためには英文解釈の勉強が不可欠ですが、
そもそも文法を理解していないと何もできません。動くけど動かない石像みたいになってしまいます。

早めに攻略しておくべし

英単語含め、英文法は早めに攻略しておくのが吉です。

基礎はつまらない

英語の基礎の部分はハッキリ言ってめちゃめちゃつまらないです。ただ、つまらないからと言ってならなくていいわけではなから、困ったものです。

こうした困ったものは可能な限り早く倒してしまうのが得策です。

長い時間かけてだらだらやっていると永遠に終わりませんし、デメリットが大きすぎます。つまらないからと言って後回しにして後悔する受験生を何人も見てきました。

夏以降の演習効率が落ちる

夏休み以降は演習に重きを置いて勉強を進めていくことが重要です。そこまでに英単語・英文法の基礎工事が終わっていないと、解釈・長文の演習に時間を割くことができないばかりか、基礎工事が終わっていないせいでボロボロの建物しか建ちません。

完成させるのは早ければ早いほど良いですが、現実的なところで言うと、高校3年生の1学期中にある程度完成できていれば早慶には間に合います。ただ、どんなに遅くとも夏休みが終わるまでが限界です。2学期に突入してからとなるとなかなか・・・

英文法の勉強の流れ

次に英文法をどのように勉強していくか、具体的に紹介していきます。

アウトプットで覚える

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英文法はアウトプット、つまり問題演習を通じて勉強するのが最も効率が良いです。

辞書のような参考書を利用して文法事項を理解・暗記することも重要なのですが、メインはあくまでも問題演習です。英単語と同じで、「これ」と決めた問題集を1冊完璧にすることが重要で、完璧にすればその問題集のレベルまでの問題なら『必ず』全て解けるようになりますし、文法事項を理解することができます。

ただし、アウトプット主体で進めていくとしても、その手順、方法が重要です。下記に具体的な手順・方法を記載致します。ポイントは少ないので誰でも今すぐ再現可能です。

①辞書型の参考書でその日勉強する範囲の文法事項を熟読する

 

②①で学習した範囲に該当する問題を問題集で解く

 

③丸付けをし、解説を熟読する

 

④解説で理解できなかった部分は再度辞書型の参考書で学習する

 

⑤あとはひたすら問題集を繰り返す

 

2周目以降は正解の選択肢を選ぶのではなく、間違っている選択肢が「なぜダメなのか」考えながら消去法で解いていく(超重要)。もし文法事項の理解が不安になったら定期的に辞書型の参考書で復習する。参考書を読んでも全然分からない、という場合はGoogleに聞きましょう。Google先生は最強です。

 太字にした部分が超重要です。問題集を解いているとどうしても正解を見つけるゲームのようになってしまいますが、それでは文法の理解は深まりません。正解にはならない選択肢がなぜ誤っているのか明確に理由を言うことができるようにならなければ、文法の理解が深まらないばかりか、初見の問題には対応することができません。

レベル別英文法の勉強法・問題集まとめ

偏差値50未満の受験生

英文法と同様に、このレベルの受験生は大学受験以前の問題です。中学レベル・高校初級レベルの英文法が欠落している可能性が高いです。

何事も基礎は大事ですのでまずは簡単なところから始めましょう。簡単なところを理解していないとこの先苦労することになるので、苦手だという意識があるのであれば先ずはこのレベルから始めることをお勧めします。

例のごとく参考書を紹介しますが、参考書は世の中に腐るほどあるので、ご自身で吟味して頂いて「これならやれる」というものを使用してください。

 

 

 

基礎の基礎というとこれらの参考書が有名です。書名で分かる通り『中学英語を』シリーズは中学英語の復習ですので、さすがにそのレベルは分かるという方はやらなくても大丈夫です。

偏差値50~65の受験生

いわゆる大学受験英語の英文法を勉強するレベルです。

このレベルの方は問題集を1冊決め、それを完璧にしましょう。先ほど紹介した勉強手順を守って頂ければ、文法問題で困ることはなくなるはずです。

 

 ネクステの完成度の高さには驚かされます。あくまで個人的な意見ですが、ネクステさえ完璧にしてしまえば大学受験英語は特に問題ないのではないかと思っています(早慶志望者はもう少し欲しいところですが)。迷ったらネクステで問題ないのでは!?

偏差値65以上の受験生

このレベルだと既に基本的な文法事項は網羅していると思います。ただ、これより上を目指すのであれば(早慶志望者など)ばもう一息欲しいところです。

今までより細かいところが問われますが、逆にその細かいところまでマスターしてしまえば文法で恐れるものはなくなります。

 

早慶志望者は黙ってこれをやっておきなさい!というぐらいネクステに次いでお勧めです。この問題集を完璧にしてしまえば解けない・理解できない文法事項はなくなります。

受験生全員

 辞書型の参考書は必ず手に入れましょう。問題集の解説では載せきれない部分まで丁寧に説明してくれているので、文法学習においてはマストアイテムです。

 

 Forestの後継者です。私の時代はForestでしたが、Evergreenとして新たに出版されました。鉄板の参考書です。

 

 こちらは英語を将来的に使えるようになりたいという方にお勧めです。受験英語の範疇は超えているのですが、その解説の詳しさと内容の充実度は素晴らしいものがあります。大学受験のみならず、英語学習者必携の参考書と言えます。

最後に

英語学習において、文法の勉強は英単語並みに重要なものであり、英語の土台ともいえます。何度も繰り返しますが、土台ほど重要なものはありません。ここで躓くことほどもったいないことはないので、この記事で紹介した勉強法や参考書を駆使して、しっかりと身に着けてください。