大学受験E判定からでも合格って甘すぎませんか??
前回模試の重要性について書きました。
今回はその流れで模試の合否判定について書いていきたいと思います。
模試の合否判定って意外と気になりますよね。A判定だったら嬉しいし、E判定だったら焦りますし、何かしらの感情の動きがあります。
受験勉強を本格的にスタートさせる高校3年生の人は、模試の判定が特に気になることでしょう。模試の判定が気になりすぎて成績返却日からしばらく勉強に手がつかない!なんてことも…
合格判定はあてにならない!!E判定でも大丈夫!!など
学校の先生方は言いますし、ネットで検索してもそのような記事がたくさん出てくると思います。受験生を安心させようと必死なのが伺えます…が、現実はそうではないので気を付けてください。
判定の区分はだいたい下記の通りです。
予備校によって若干異なりますが、おおよそ下記の範囲に収まります。
A判定とE判定はどの予備校も同じです。
A:80%以上
B:60%~65%
C:40%~50%
D:20%~35%
E:20%以下
そもそも判定は各教科・科目の偏差値を使用、過去の入試結果および入試動向を基にして算出されています。過去の大量のデータを基に算出しているわけですし、合否と判定には相関関係を認めることができます。合否判定は一定程度あてになるのです。
ここで、合否判定あてにならない論者の意見を検討してみましょう。
合否判定があてにならないと主張する人は往々にして、「A判定だった人が落ちることもある」「E判定でも合格した人を見たことがある」「模試と本番では問題傾向が違うから参考にならない」などと言います。その言葉に流されて「あ、判定ってあてにならないんだ」「そんなに心配する必要ないんだ」と受験生は勘違いします。
「A判定だった人が落ちることもある」
当たり前です。模試で良い点数とれても本番で点数をとれなければ不合格です。そもそもA判定が80%以上となっています。確率的に20%は不合格です。
「E判定でも合格した人を見たことがある」
当たり前です。模試で悪い点数をとってしまっても本番で点数をとれれば合格です。E判定は合格可能性20%以下ですが、裏を返せば20%は合格する可能性があるわけです。
どちらのパターンも、○○でも○○することがある。と主張します。
100%なんて存在しないので想定通りの展開にならないことも十分あります。当たり前です。
ただデータを見ればE判定よりA判定の人が合格している確率が高いのは明らかです。
塾で働いて長いこと働いてましたが、E判定から合格したのは本当に数人です。その逆に、A判定をとっていた人は普通に合格してました。もちろん、落ちてしまう人もいましたが。
「模試と本番では問題傾向が違うから参考にならない」
いや、できる人はできますし、傾向が違うから参考にならないっていうのは意味が分かりません。そもそも本番だって傾向が変わることありますよね。
どの意見もデータや現実を完全に無視した意見です。
このような意見には騙されないでください!!
繰り返しますが、合否判定はある程度信用できるものです。あてにならないから全く参考にしない、とかは絶対にやめてください。
判定を通じてその時点での自分の立ち位置を把握しましょう。
ですので、E判定の人は焦ったほうがいいです。E判定でも合格できるから大丈夫という非現実的な話は遮断してください。
確かに合格できる可能性はありますが、可能性がかなり低いことは否定できない事実なのです。